舞台用語について
こんにちは、ちぃです。
今回は舞台に立つ時に必要な
最低限知っておきたい用語を簡単に紹介します。
ダンスを始めると遅かれ早かれ、
人前で踊る機会があると思います。
その時、指示を出す先生や、スタッフ、照明の方の
言ったことが理解出来なければ、リハーサルなどが
スムーズに行かなくなってしまったり、
自分だけ動きがズレてしまったりします。
そうなってしまうと恥ずかしいですよね。
ですからそのようなミスをしないよう、
最低限、知っておくべき用語を頭に入れましょう!
全部で9つ紹介していきます。
用語①【上手・下手】
舞台に立つ際、舞台の左右は
右側、左側で表されません。
舞台上では上手下手で表されます。
舞台の 左側 が 【上手】(かみて)
舞台の 右側 が 【下手】(しもて) と言います。
客席から見た場合は逆で、
左側が下手、右側が上手 となるので要注意です。
用語②【バミリ・ポイント】
舞台やステージになんの印もなければ、
立ち位置が分からず、目測ではズレてしまいますよね。
それを防ぐため 舞台上に付けておく印のこと を
バミリやポイントと言います。
バミリの打ち方は、会場やイベントごとで
違う場合があるので、リハーサルや、
場当たり(用語④にて説明) で確認しておきましょう。
用語③【へそ】
一言で言うと、舞台の真ん中です。
例えば、「へそに立って」 と言われたら、
「舞台の真ん中に立って」ということです。
へそには9割5分、バミリがしてあります。
しっかりと確認して、位置取りに役立てましょう。
用語④【場当たり】
簡単にいうと、
リハーサルの場所確認だけバージョン です。
リハーサルの場合は、実際に曲もかけて
一通り踊ってみたり
ダンスの最終調整をしたりしますよね。
場当たりは、曲をかけて一通り通しません。
場所、位置の確認だけです。
本番当日、たくさんの演目がある場合、
ひと演目ずつリハーサルをしていると
時間がかかりすぎてしまうため、
リハーサルが 場当たりに変わる場合があります。
この場当たりの時にバミリや袖幕(用語⑤にて解説)
で位置を確認しましょう。
例えば、先生などから
「場当たりでは最初と最後をやるよ」
と指示であれば
「場当たりで最初と最後の位置を確認するから
場当たりが始まったら、その位置についてね」
ということになります。
用語⑤【袖幕 (そでまく) 】
室内舞台の横にあるヒラヒラした幕、
あれの名前が実は袖幕といいます。
舞台袖を隠すためにあります。
なんでわざわざ袖幕を紹介するのか、
理由は二つあります。
1つは、位置の確認に使うから。
もう1つは、絶対に触ってはいけないから。
です。
ステージによって変わりますが袖幕は数箇所あります。
バミリが少なかったり、照明の関係で見にくい場合、
その袖幕を使い 立ち位置や、入り はけの位置を
決めることがあります。
「袖幕の前から2つ目から入って、はける時は4つ目ね」
などと言ったように使います。
また、2つ目の理由であげたように、
袖幕は絶対に触ってはいけません。
知らない人も多いので簡単に触ってしまいがちですが、
実はタブーです。
知らないと恥なので、この機会に覚えておきましょう。
用語⑥【板付き・音先】
簡単に言うと、曲が始まる瞬間、
ステージ上にダンサーがいるか、いないかです。
既にステージ上にダンサーがいて、
入場→曲 の構造を "板付き"
曲が始まった時にまだステージ上にダンサーがおらず、
曲→入場 の構造を "音先" といいます。
音源を事前に音響の方へ渡す際、板付きか音先かを
伝えないと、まだ入場していないのに
音が始まってしまう などといったトラブルになります。
事前にはっきり決めておき、必ず伝えておきましょう。
用語⑦【ゲネプロ】
ゲネプロは、一言で言うと、
本番と全く同じように進行するリハーサルです。
本番当日と全くおなじタイムスケジュールで、リハーサルをします。
集合時間から始まり、場当たりのタイミング、
本番、解散まで本番当日同様 行います。
その際不具合やトラブルが起きても
小さなものであれば、そのまま進行を続けます。
全てが終わった際や、空き時間などに
改善すべき点を見直して、本番の成功に繋げます。
ゲネと略されることが多いので注意です。
用語⑧【さす】
別名【スポットライト】です。
スポットライトと言えば分かりやすいですよね。
なのに さす と言います。
例えば、「さすがへそだから、ズレないでね」
というのは「スポットライトが
舞台の中心に当たるから、ズレないでね」
ということです。
用語⑨【1ベル・2ベル】
室内ステージでの場合、プログラムが始まる前に
まもなくの開演をお知らせするために、
館内放送でベルやブザーがなる場合があります。
開演5分前になるベルを "1ベル"
開演直前になるベルを "2ベル" といいます。
2ベルは本ベルと呼ばれることもあります。
1ベルがなったら出演準備として、身体をほぐしたり、
周りの仲間たちと気合を入れあったり、
本番へ気持ちを切り替えましょう。
2ベルがなると、照明も消え、どん帳も上がるため
なるべく静かに、雰囲気を壊さないよう
自分の出番に備えましょう。
板付きの場合、1ベルがなった地点で
ステージに移動し、ポジションにつく場合が多いです。
以上9つになります。
『ステージでの場当たりが始まったらすぐ、
板付きの人はそれぞれ付いてください。
その時に、バミリと袖幕を確認して
自分の動きを一通りイメージしておいて下さい。
さすがへそだから、ソロの人はズレないように。
場当たりが終わり次第、
明日のゲネに向けて各自解散でお願いします。』
とややこしい指示がでたとしても、この記事を読んだ
みなさんなら、意味がぱっとわかると思います!
今回紹介したのは
知らないと現場で恥をかいてしまうような
重要な用語です。
しっかりと覚えて、おきましょう!
では。